紫陽花を訪ねて

 昨日の午後から雨が上がり、今日は朝から上天気。
梅雨の間の外出はとかく天気が気になります。
母と出かけるとなれば猶更です。
前々から計画していた箱根行、今日は当たりでした。
春と秋、年に2回、ロマンスカーでの小旅行は、
列車での旅行が無理になった母が、
最も心待ちしていることの一つです。
母の曾孫が加わることもあり、
泊まることもあり、日帰りもあり。
今年の桜の頃の計画は、ロマンスカーの運休で、
やめました。
ですから紫陽花の季節の到来を待っていたのです。
10時のロマンスカーはほぼ満席でした。
人々の心が外に向き始めているのでしょうか。
箱根湯本に着くと、
馴染みのタクシーの運転手さんが改札口で待っていてくれました。
いつもの箱根プリンスホテルのル・トリアノンで、
ゆっくり2時間かけての昼食の後、
さて本番の紫陽花見物です。
ところが、現地へ来てみれば、インターネット情報に反して
今年は花が遅く、まだ本番ではない由。
ガラスの森美術館の庭をゆっくり散策してみます。
なるほど、花は未だほんのりと色ずき始めたばかり。


他では見られない蔓紫陽花も、ようやく白い花が開き始めたばかり。

「今年は見頃が何時になるのか見当がつきません」と
館員さんも当惑顔でした。
日当りの良い大平台は望みがあると、
運転手さんが案内してくれた線路わきに、
始めて咲き揃う紫陽花を観ました。


4時のロマンスカーで帰路につきました。
疲れを見せない母の笑顔が、
良い一日の仕上げをしてくれました。