葉月入り

 ここ数日続いた雨模様の日々から
今日はようやく解放されました。
まだいくらか涼しさが残っていて
凌ぎ易い八月入りです。


 昨日、夫の七回忌が無事に終わりました。

前日になって風邪ひきが続出して、人数に
変動が出ましたが、
それでも55人、内子供9人が、顔を揃えました。
控室でのお茶の接待は義妹が引き受けてくれました。
お茶うけのお菓子は友人のMさんからの差し入れです。
子供たちの忍耐がどのくらい続くものかと
気が気ではなかったのですが、
少々の泣き声と話し声くらいで、
お経を妨げるには至りませんでした。
ご住職は喉の手術後とのことでしたけれど、
朗々と奥行きのある読経でした。


 霧雨が降りしきる中を、
場所を替えての午餐会。横浜うかい亭です。
受付で、自分のテーブルをチェックして、
それぞれが着席していきます。

96歳の姑が夫の遺影に涙しています。

献杯の音頭は、夫の弟がとってくれました。

夫の前にもシャンパンや好物のローストビーフ
ムール貝、魚介のマリネなどが添えられています。
テーブルに着いたままのフルコースは子供達がとても
保てないだろうと、ビュッフェスタイルにしたのは、
正解だったようです。

料理長のIさんが心を込めて用意してくれたメニューは
冷製
冷たいスープ2種
オーシャントラウトのスモーク
パテ ド カンパーニュ
ロースハムのサラダ
細いパスタトマトソース
捲海老とイカと旬野菜のマリネ


温製
ローストチキン
ムール貝のマリニエールソース
夏野菜のグラチネ
ペンネ旬野菜クリームソース
パエリア
うかい牛ローストビーフ
デザート十数種類、コーヒー、紅茶、パン


少しお腹が落ち着いたところで
夫の生涯をスライドショーで綴りました。

私のナレーションを入れながら。
所々で、夫の母の思い出話が、飛び入りしたりして、
笑い声が広がりました。
誰かの提案で「ハナミズキ」を歌うことになって、
歌える人を募りましたら、手が沢山上がりました。
ほとんどが若い人たち、歌詞をパソコンに打ち込み
ギターで伴奏も引き受けたのは、甥のT君。

その後で、T君と息子のギター演奏。アンコールは無しとのこと。

お開きの挨拶をしましたら、全員揃った写真をとの
要望が出ました。

閉会の後もみな立ち去り難い様子で立ち話が続きます。
ようやく受付に来た人たちに、
夫の記念誌とおみやげを手渡しました。
三々五々散って行く人たちから
「楽しい会だった」の声が届きました。
大勢の人に支えられての7回忌でした。
特に、見えない所で強力に支えてくれた
私の家族、弟の家族に感謝、感謝です。


夫の仏前に、持ち帰った白い紫陽花を飾って、

しばらく夫と語らいました。
少し疲れたのか体はボーっとしてはいますけれど、
心はいたって元気です。