風の中にひそやかな秋

 ここ数日急な雨の到来があったりで
不安定な天気に振り回されましたけれど、
今朝は日の出が眩しい夏空が戻りました。
 でも風はやっぱりやさしくなっていて、
真夏のねっとり感はもうありません。

 
 気候に合わせたように軽ろやかなコンサートに行ってきました。
日本フィルの「シンフォニック・エンタテインメント」、
オペラシティホールでの催しものです。
プロデュ―ス、指揮、作曲、編曲とすべてを手掛ける
渡辺俊幸さんを、私はよくは知りません。
経歴を念入りに読めば、「青学時代からドラマーとして活躍、
その後バークリー(NY)、
ニューイングランドコンサバトリー(Boston)で
作曲、指揮を学ぶ」とあります。
今放映中のNHK連続テレビ小説「おひさま」のテーマ曲
は彼の手に成るものとのこと。
大河ドラマ利家とまつ」、フジテレビドラマ「やさしい時間」
などのテーマ音楽の作曲や多数の編曲も手掛けているそうです。


白の上下をスマートに着こなした渡辺さんは、
指揮ぶりもまことにスマート。
日本フィルのメンバーとも和気藹々のソフトムードで、
トークを交えてプログラムを軽妙に進めていきます。
ゲストの岩崎宏美さんが歌った5曲も全て彼の編曲によるものとか、
大変な多才ぶりが伺えます。
次々演奏された曲を、私の好みで並べてみれば、
「やさしい時間」:渡辺作曲、
「愛燦々」:渡辺編曲、歌:岩崎宏美
「おひさま」メドレー:渡辺作曲、
シェルブールの雨傘」:渡辺編曲、
といったところでしょうか。
隅々までサービス精神が行き届いた演出と
軽快な演奏が夏の疲れを吸い取ってくれました。


 帰って真っ先にやったことはと言えば、
アメリ東海岸に接近中と聞いていた
ハリケーン・アイリーンの動向チェック。

日本時間午後9時ごろNYを直撃か?と予想が出ています。
「バスも地下鉄も全面運休、
ブロードウェイの芝居小屋も全てクローズド」
と聞けば、容易成らざる事態が察せられます。
娘たちはいかにと電話をしてみましたら、
「スーパーに行ったら長蛇の列、
ハードウェアショップはもっと凄かった。
非常事態の備えは出来ているけれど、
今のところ雨も風も静か」とのこと。
マサチューセッツの西側を通り、
ボストンは直撃を免れるらしい」と聞いて、
胸を撫で下ろしたところです。