真夏日続く9月

 このところ、運動会の練習中に、
熱中症で倒れる小、中学生のニュースが連日報じられています。
何という9月。
一瞬訪れた秋の気配に良い気分になったのは束の間のこと、
9月を半分過ぎた今も昼間は夏が居座っています。
昨夜半から土砂降りと強風に見舞われました。
台風の影響のようです。
昨日、素焼きして覆いのしていない窯が気になって、
夜中に外に出ました。
つむじ風が枯葉を巻き上げて、ちょっと凄味がありました。
朝5時、雨戸を開けて見上げた空は何やら怪しげな動きながら、

雨風はもう納まっておりました。
天気を見極めて、間もなくツクツクボウシ
鳴きはじめることでしょう。
今朝は水撒きしないで良いと思えばちょっとほっとします。  6:15分記



読売日響の定期演奏会(マチネー)で、
モーツアルトベルリオーズを聴いてきました。
モーツアルト交響曲40番、
ベルリオーズ幻想交響曲
どちらもあまりにも有名な曲ですけれど、
幻想交響曲をコンサートホールでじっくりと聴いたことは
無かったように思います。
指揮者は読響常任指揮者のシルヴァン・カンブルラン。
指揮者としてウイーンフィル、ベルリンフィルを始め
フランス、アメリカ各地の一流オーケストラとの
共演を重ねている63歳。
素晴らしい迫力と掌握力のある指揮ぶりでした。
モーツアルトは、耳馴染んだ美しいメロディ―が、
心の中にするすると流れ込みひたすら良い気分でした。
シルヴァンのダイナミックな指揮ぶりが如何なく発揮されたのは、
ベルリオーズ
籠ったような情念、爆発する喜び、
そして溢れんばかりのやさしさに充ちた1、2楽章。
不気味さの予感を感じさせる第3楽章。
悲劇への幕開けのようなマーチから始まる第4楽章
狂気を感じさせる第5楽章のクライマックスまで、
息もつかせぬほどの熱演ぶりでした。
演奏者の心を鷲掴みにするような手つき、押さえ、引出し、広げる、
そのすべてを体中で表現する彼に、
聴衆からの「ブラボー」と拍手はしばし鳴り止みませんでした。
満喫したというより、何かドキドキしながら
次に出てくるものを予感して、
落ち着かない気分で聴いたと云ったら良いでしょうか、
やっぱり良い指揮者はマジシャンだと思いました。


ぼんやりしながら着いた最寄りの駅で車を待つ間に、
大粒の雨がやって来ました。
本当に掴みどころのない9月です。         18:10分記す