金木犀の香る日々

このところ雨戸を繰るのがとても楽しみなのは、
金木犀の香り故です。
塀際に植わっている金木犀は、
日毎に花数を増やして、
オレンジ色の小手毬のような花たちが
遠目にも鮮やかに見て取れるようになりました。
そこから溢れ出る香りの何と好ましいこと、
木の真下まで行って、黄金色の小手毬を
香りと共にカメラに納めました。


今夕は、チェコ国立ブルノフィルハーモニー管弦楽団
チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」と
ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より
を聴きました。
日本のオーケストラを聴きなれた耳には少し
大雑把に聴こえる「悲愴」でしたけれど、
心にどっしりと響く第4楽章でした。
新世界より」、十八番なのですね。
心から楽しめた素敵な演奏でした。
チェロの音色に厚みがありました。
管楽器が冴えていました。
指揮は力強く、そして楽しげ、誇らしげ、
演奏者は体中でそれに応えていました。
ブラボーブラボーの逞しい声が
そこここから聞え、
拍手はいつまでも鳴りやまず。
ほほを紅潮させて、
指揮者がアンコール曲を告げました。
残念ながら、曲名は分からずじまい。
チェコ語だったものですから。
夜になっても暖かさが保たれて、
まことに気分の良い、秋の夜長です。