渡しの季節に

 季節が交差しています。
汗ばむほどの陽射し、まだまだ元気な夏の花。


季節を知らせる新しい命。


渡しの季節はドラマティックで素敵です。


今日は、母校のhome coming dayでした。

朝から行われる講演や、
パネルディスカッションはパスをして
同窓会だけに顔を出しました。
200名足らずの同学年のメンバーの内
NY、札幌、高知、広島・・・と遠来の方も含めて
60名が集いました。
何年会わなくても、名前は思い出せなくても
顔を見れば、学生時代の面影と重なります。
たった4年間の学生時代の密度の濃さを
今更ながらに思います。
記念写真を撮って、
昼食を共にしながら
それぞれの近況を報告し合えば、
長いご無沙汰も瞬時に埋められていきます。
何よりも皆さんが生き生きとしているのが素晴らしい。
それぞれに自分の世界をお持ちだからでしょう。
例えば、看護助産学校で教鞭をとっていらっしゃる文学博士のSさん。
「80歳代の方も10年勉強なさるとずいぶん上達なさるのよ」と
中、高年の方対象の英語指導に精を出していらっしゃるMさん。
ハンガリアンダンスを30年以上も踊っていらっしゃるというTさん。
英語と日本語を楽しみながら学ぶ双六を考案して、インターネット
販売をしているというKさん。
「すばらしい!、すごーい」とひたすら感心するばかりの私。
エネルギーのお裾分けに与った気分です。
既に他界した方が32名。
こうして元気で会えたことに感謝しながら、
又の再会を約して、学校を後にしました。


電車の中で広げたのは、
「ありがとう」と名付けられた記念誌。
あのこと、このこと、沢山の思い出と共に
旅立った懐かしい友の顔が心を過ぎりました。