炉開き

 小鳥のさえずりに目を覚ましました。
小窓が白んできています。
慌てて飛び起きたら6:15でした。
ベットのぬくもりが心地良すぎます、最近は。

 小鳥の歌声が賑やかだったのは、快晴の予告です。
買い物に出て止めておいた車の中は、暑い位にぬくもっておりました。
みなさんの服装が軽やかになっていて、
私の気持も軽やかです。


 昨日は、今日に引きかえ終日雨が続きました。
ヒメシャラの照葉、主菓子、秋の茶碗を3種、
母のために用意した、高鶴元先生の花入、
娘から社中のみなさんへの贈りもの:Thanksgiving dolls と
チョコレート、そして大きなカメラ。
3つの荷物を抱えて、タクシーで母の家に辿り着けば、
茶室は、義妹の手ですっかり秋になっておりました。


 11月は炉開きの季節です。
5月から10月まで使った風炉釡を片付け、炉を開けて、
灰作りから炉用炭(風炉に使う炭と太さも長さも異なります)
の用意、道具の総入れ替え。
炉開きのために、義妹は丸一日をかけたようです。

茶室全景


床の間


茶花:花:ヒメシャラ照葉、白椿
花器:碧:高鶴元作


棚:雪輪棚、水指:御深井








茶器:輪島吹き寄せ


茶器:菊蒔絵


主菓子:銀杏

月の兎        


紅葉の茶碗と菊の茶器



 外出には不向きな雨の日も、
茶室には落ち着いた雰囲気を運び込んでくれます。
天候も意に介さずお集まりの社中のみなさんと、
良いひとときを持ちました。
いつもは中座して少し休憩する母も、
10時から午後2時までの4時間を、終始稽古を注視しながら、
疲れを見せませんでした。


 会の終わりに、
娘からの人形の中から皆さん好みのものを選んでいただきました。
じゃんけんで決めた順番に従って、
迷い迷いしながらご自分の人形を決める皆さんの表情は
すっかり童心に返っておりました。