秋色の東京霊園

  多摩御陵を囲むケヤキの並木が、すっかり秋色に変わりました。
でも今秋はなぜか黄金色ではなく、枯葉色なのです。
その風景をあちこちで見掛けますから今年の気候の影響なのでしょう。
地味で落ち着いた秋景色もなかなかの風情です。

「良いお日和ですね」と墓地のご近所の方々と挨拶を交わします。
暖かくて、明るくて、空は真っ蒼、かすかな風が心地よい
まことに結構な秋日和です。

 昨日は夫の月命日でした。昨日のお参りが叶いませんでしたから、
出先から早朝やって来た長男も交えて、次男と3人の墓参は
今朝になりました。

 良いお天気に誘われたように、チラチラと人影も見える墓地は
桜やドウダンを中心に秋の色が進んでいました。


大切な人たちの終の棲家を息子たちが丁寧に清めてくれました。
父には黄色と赤の薔薇とカラーを、

夫には大好きだったあざみと細菊を供え、

家族の安穏を託しました。
いつも心にある「守られている」という思いが、
常に弥増す墓参です。