納めの茶会

 急に本格的な冬がやって来ました。
今朝雪がちらついたのをご存知ですか?
私は、大荷物と共に乗り込んだタクシーの運転手さんから
「雪が降りましたねえ」と知らされたのですけれど。
 私が少し出遅れたので、茶室は義妹の手で、もう炭が点てられ、
釡が掛けられておりました。
それでも、皆さんが見えるまでの一時間半は大忙し。
母に花を活けてもらい、

軸を掛け

お菓子を付けて



今日の濃茶入、薄茶器を定めて茶を満たし、
今日使う茶碗を揃え、
棚の水指に水を入れ、

と3人で手分けして準備が終わり、

一口お煎茶を口にしたところに最初のお弟子さんが見えました。
早速炭点前からしていただきます。
直ぐに釡から松風が吹きはじめました。
やはりお茶は炉点前が良いなあとしみじみ思います。
亭主と客が向き合う形で点前が進んで行くからです。
そして釡から立つ湯気、炉から伝わる温もりが、
心も体も柔らかくやさしく包んでくれるからです。
次々にお弟子さんが見えて、
部屋の中は外の寒さと無縁となりました。
お一人ずつそれぞれ好みの点前をした後は
お菓子を楽しみ、おしゃべりも楽しんで
和やかな4時間が過ぎて行きました。
今日は稽古の年内納めの日。
暫くのお別れです。
しとしと雨はいつの間にか止んで、
来年の元気な再会を誓って
帰って行かれる皆さんに、
明るい日差しが当たっておりました。