冬晴れの日の墓参

町田街道を高尾に向かって走ります。運転は次男です。
左手に見えるのは大山連峰でしょうか、山肌に幾筋かの雪模様が見え、
その後ろに真っ白な富士の頭だけが見え隠れしています。
高尾の麓、東京霊園までは一時間弱の快適なドライヴです。
山はすっかり枯葉色となり、けやきの並木道はもう殆ど裸木になりました。
外の気温は1.5℃、空は雲のかけらもない碧空。
途中で花を求め、霊園の駐車場について5分後に長男が到着しました。
時間はちょうど8時。
先ず父を訪れます。二人がせっせと枯葉を集め、墓石を清めます。
私は花を活け、お茶を入れ、線香を点します。
次は夫の許へ。
旅が多かった父親に「どうせここにじっとしてはいないだろうけれど」
と、長男が笑いながら言っています。
「ボストンは寒いから、ハワイかしらね」と私。
墓石に撒く水があっという間に凍ってしまう冷たさでしたけれど、
陽射しは充分に暖かくて、帰りの車の中は春のようでした。