書初め

 暮からお正月、何とはなしにわさわさと過ごしてきて、
今日は、ほっと一息。
重かった空が、10時頃から青空に替り、
今も小枝で頑張るヤマボウシの照葉を応援しています。

元日には一首だけ書をしたためましたけれど、
今日は子供の頃のような書初めをしたくなりました。
一日遅れではありますけれど。
背筋を伸ばして墨を擦り、筆を下すと、
気持が少し緊張します。


 かっては、書初めの日は1月2日と決まっていて、
火の気のない8畳間にきちんと正座をして書きました。
弟達と3人がしたためた楷書の書初めの中で、
今でも覚えている言葉があります。
6年生の私が「輝く日の出」、4年生の弟は「元旦の朝」
2年生の弟は「よい子」でした。
父と母が笑顔で見ていてくれることがうれしくて、
そしてちょっと得意な気分もあって、
書初めは大好きなお正月行事の一つでした。
覚えたての百人一首やトランプのTwo・Ten・Jackのように。


 書き終えて、心がすっきりしました。
姿勢を正し、気持を引き締めることは、
心地良さに通じるのですね。