春待つ心

 気温が10℃を大きく越えたのは昨日のこと。
久しぶりにお湿りもあって、庭が少し生き返っています。
今日はまた寒が戻りましたけれど、
もう底冷えというほどではありません。


 朝からせっせとアナゴ入りおかやくを作りました。
母、妹(弟の奥さん)と昼食を共にして、その後お茶道具の整理をする
という約束があったからです。
妹準備の蒸野菜と卵焼き、そして私のおかやく、

母が今日も「おいしい、おいしい」と食事を楽しんでくれました。
 「おしゃべりながら手も動かしましょう」と茶室に移って、
道具棚から抹茶茶わんと水指を下し、部屋いっぱいに並べました。

茶碗がおよそ70個、水指30個。
全部の箱を開けて中を確かめ、
今月使う道具から水屋の棚に並べていきます。

残りのものも季節に合わせて分類し、箱の表に内容説明を記します。
それらをまた元の棚に、直ぐにいるものを手前に、
出し易く並べ直しました。
 道具がすっかり納まったのが4時近く、何とも良い気分です。
明後日の茶室用に出したものはと言えば、
紅志野濃茶茶碗、これは祖母から母が受け継いだもの、
赤楽筒茶碗、椿絵付け筒茶碗、梅と鶯絵付けの楽茶碗などなど
春の彩を感ずるものばかり。
私たちの春待つ思いが茶道具の選択にも出たようです。
茶室が明るくなりました。
その日に合せて、庭の梅が綻んでくれるとよいのですけれど。