皐月入

 定まらない空模様です。
朝は明るい空から途切れ途切れに雨が落ちて
間もなく止みました。
このまま晴れるのかと思いきや、
辺りが急に夕方のような暗さとなり、
今度は土砂降り。
そんなことが繰り返されて、
3時過ぎからすっかりおとなしくなりました。
何なのですか?この怪しげな動きは。
お隣から、改築工事の賑やかな音が響きます。
静かな皐月入りというわけにはいきませんけれど、
それでも気分はいたって良好、
きっと昨日の気持良さが続いているのでしょう。


 花壇は限りなく華やか、
木々の元気は止まるところを知らず。
一年中で一番溌剌とした季節ですね。
つつじが満開になりました。

毎日庭に出ていても、
その都度何か新しい発見があります。
こうした、元気で動きのある季節が好きです。


 今日は月初め、
ホームページのいくつかのコンテンツを
5月号に更新しました。
歌を詠んで、書にしたためて、
茶花を5月のものに入れ替えて、
「今を映す」の4月号を5月号に切り替え、
着物と帯の写真をパチパチ撮って、
さて説明をという段になって行き詰まり、
それは明日回しにしてしまいました。
ここで一服、
そして今ブログを書き始めたところです。
時間が瞬く間に過ぎて行きます。
間で、娘と長話をした時間も侮れませんが。


 昨夕は文句なしの楽しい時間を持ちました。
ロシア音楽を堪能したのです。
ロシアの誇るピアニスト リリヤ・ジルベルシュタインと

指揮:ヴァシリス・クリストプロス
管弦楽新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏。
すみだトリフォニーホールで午後の3時からのコンサートでした。
曲目は
ムソルグスキー組曲展覧会の絵≫ ピアノソロ
ストラヴィンスキーバレエ音楽火の鳥」オーケストラ
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調
いずれもロシアの名だたる作曲家の名だたる作品群。

 「展覧会の絵」は家でもしばしば耳を傾ける
大好きな、馴染み深い曲。

異なる10枚の絵のように
変化の大きいこの曲を、
メリハリのある豊かなピアノソロで聴かせてくれました。
幾多のコンクールで優勝を勝ち取った、
筋金入りのロシアのピアニスト
と聞けば、骨太で豪快な演奏を想像していましたけれど、
どうして、どうして
繊細さとひろやかさを併せ持つ、
艶やかな演奏家でありました。


チャイコフスキーのピアノコンチェルト、
最初の音が出た瞬間から、もう心はぐいぐい引き込まれます。
ピアノと管弦楽の呼吸は見事にぴったり、
爽やかでゴージャスな演奏にすっかり良い気分になりました。


今年は新日フィルの創立40周年、
そして墨田トリフォニーの設立15周年の由。
スカイツリーのオープンもあって、
トリフォニーでは
素敵なコンサートが、目白押しのようです。