気まぐれ天気

 気が付くと雨粒が落ちていて、
傘をさして外に出ればもう雨が止んでいる
思わせぶりなお天気に、
振り回され気味な一日ではありました。
でも夕どきの庭はしっとりと暮れなずんで
とても雰囲気がありました。
季節の様は何処を切り取っても絵になります。


 今日はほぼ終日母と過ごしました。
美容院へ一緒に行き、
その足で私の家に来てもらいましたから。
母は、仏壇にお線香をあげた後、一枚ずつ写真を見ながら
「懐かしいわねえ」と、涙ぐんでいました。
それからショーケース、ドライフラワー
それに花壇と、丁寧に目を留めて、
「まあきれいね」「すてきね」とコメントしてくれます。
幼い頃、私の衣服は母が縫い、編んでくれました。
母の手作りの洋服を、友人たちにほめらて、得意だったこと、
大好きだったピンクの袖なしワンピース、
クリーム色に手の込んだ赤い模様の入っていたカーディガン、
今でも鮮明に覚えています。
私の好み、感覚は、母から伝えられました。
ですから母も、私の部屋の飾り方や庭の花の彩りが好きなのでしょう。
食事もそうです。
母から伝えられた料理は、いつの間にか私のものとなり、
私の家族のおふくろの味になりました。
ですから母が食事に来てくれる時、
私はちょっと緊張して、母を待たせないように、
前もっての下拵えを怠りません。
今日私の用意したものは、
・半熟玉子、ポテトとかぼちゃのサラダ、
ソーセージのガーリック炒め、アボガド、ミニトマトの5種を
ガラスの小鉢に盛ったアペタイザー。
・かぼちゃのポタージュスープ(ゆでたかぼちゃに豆乳を入れて
練りました)。トッピングはクルトンとパセリ。
・エビドリア(玉ねぎとパセリをたっぷり入れたピラフに
豆乳ホワイトソース、海老、チーズを乗せて、焼きました)。

・食後の夕張メロンと苺のモンブランは手製ではありませんけれど。


母の評価は、大きな花まるでした。
母と向き合うとき、私の心はいつも子供の頃のように素直になります。