突然夏がやってきて

 ライトに照らし出されたヤマボウシの葉が、
夕風に大きく揺れています。

白い花もちらほら、その様が涼しげで、好ましく、
雨戸を閉めてしまうのが惜しいのです。
昨日も今日も最高気温が25℃を越える夏日、
少し疲れている体が蘇る思いです。


 母の日に母を訪ねることが出来なかったものですから、
昨日、母と外で食事をしながらプレゼントとカードを渡しました。
カードを読んで涙し、
夏用のゆったりしたカーディガンを大層喜んでくれました。
昼食の後は場所を移してお茶を飲みながらのおしゃべり、
3時間をゆっくり過ごしました。
母の元気はその表情に顕れています。
穏やかでいつもにこやかなのです。
母のようにゆったりとゆたかに年を重ねていけたら
良いのですけれど・・・。

 今朝、母から電話がありました。
「今日の外出に貴女から頂いたカーディガンを着せて頂くわ」と。
私の心に弾みがつきました。


 夕刻義弟が釣りたてのイサキを持って訪ねてくれました。
南房総の洲崎で明け方から釣った由、
数えてみましたらイサキが32匹、カワハギが大小各1匹。

早速義妹に電話して尋ねましたら、「イサキは大好き」との返事。
半分ずつ分けました。
イサキは鱗取りが一仕事、
「ビニールの袋の中で鱗取を使うと、周りに飛び散らないで良い」
と義弟が知恵を授けてくれました。
この方法で鱗を外した後、4匹をお刺身に2匹を塩焼きに、
残り10匹は冷凍に、そして、カワハギは煮物にしました。
思いがけない差し入れで、
今夜の食卓は、にわかにゆたかになりました。