季節は大揺れ

 爽やかな風と5月の陽射しが戻りました。
昨日の今日ですから、有難味が倍増です。


 きのうの天気の何と景気の悪かったこと、
雨は降るし、気温は低いし。
ブラウスに薄手のセーターを重ね、
その上から軽いコートを羽織って丁度良いほどに
季節は遡っていたようです。
 人の気分はお天気に左右されるもの、
電車の中も妙に静かに感じられ、乗客の衣服の色も地味目、
傘から落ちる滴でホームは濡れているしで、
何だか気合の入らないままに時間が過ぎました。
 学校の帰りにデパートに寄りました。
娘から頼まれた品物探しに。
今春doctorate degree を終了した彼女が、
お世話になった先生方に、日本の良いものを記念品として
お贈りしたいと言うのです。
それで決まったのがPilotの書きやすいボールペン。
Parker でもMont Blancでもなく。
いろいろ試して、質感も色合いもペン先の滑らかさもよろしいと、
選んだ一つがこのペン。男性には黒基調です。

店員さんが気を効かせて、中身に合せて包装紙を色分けしてくれました。


 後はひたすら帰路を急ぎました。
月曜の夕方から夜中まで焼成した作品の窯出しが楽しみでしたから。
一つだけ釉の流れが気に入った花入がありました。
黄瀬戸釉に織部釉を上掛けしたもので、
よく溶けた釉が図らずも面白い景色を作ってくれました。

冴えない一日がちょっぴり上向きになりました。


 そして今日、鳥の声がお天気の良さを知らせてくれました。
気温も10度ほど上昇したようですけれど、風がさやさやと渡って、
暑さは感じません。
当然のことながら気分はうなぎ登りです。
外回りの掃除、木の枝落とし、草取り、そして道に除草剤
午前中はお日様の許でせっせと働きました。
お昼の後一休み。
さてこれからボストン行きの荷作り開始です。
娘やNoahへのプレゼント、
娘からの依頼品や久しぶりに会う友人、知人へのおみやげ、
入れるものはどんどん増えて、リビングに品物が溢れました。
ざっと納めてみましたら、段ボールひと箱とスーツケースの半分が
それらで埋まりました。

残されたスペースが私の場所、少々工夫が必要です。


 Skypeの度に、
Noahが「Nana chama, are you coming today?」と訊きます。
「もう少し待ってね」と答えると「Too long」とNoah。
毎日、毎日、今日か今日かと待っていてくれるのです。