七夕のゆうべ

からしとしと雨。
でも予報では、梅雨前線が一時的に下がって、
西の方では天の川が見えそうと
聞いたような気がします。
でも東京地方は雨が切れることは無くて、
夜にはかなりの重い雨になりました。
織姫、彦星は西の空で巡り合えたのでしょうか。


 夕方から出かけた「七夕の雅楽」は、
オペラシティでの東京楽所による
第一回目の雅楽演奏会でした。
正面舞台には管弦の演奏者が並ぶ場所と
舞楽のための舞台とが設えられていて
華やいでいます。

 私にとっての雅楽は、神前結婚式。
その他はテレビや映画のシーンの中でと
今まで本当に縁の薄いものでした。
友人に「雅楽って心地よいものよ」と誘われて
2時間ゆっくりと聴き、観て「なるほど」と思いました。
あののびやかで澄んだ音色は、悠久の時の中で
熟成して、日本人のものになったのでしょう。
夫々の曲の特徴は私には全く掴めないのですけれど、
どの調べにも違和感が無くて、
すんなりと馴染め、まことに心地よいのです。


 楽舞は華麗な衣装で、静々と舞われました。
ゆるやかな動作で膝を深く曲げて舞うのですから、
筋肉への負担は大変なもののはずですけれど、
舞っている方は、背筋を伸ばしてゆるゆると
ひたすら優雅に見えました。


雅な世界に魅せられて、
次の新春の雅楽にも足を運びそうな予感がします。