お盆に入って

 昨夜来のたっぷりの雨が上がっても
雨樋からはポタッポタッと雨の名残が続いています。
雨戸を繰れば、目が眩むほどの朝日、
急いでカーテンを引きました。
梅雨も末期の豪雨が九州を襲って、
大きな被害を出しています。
例年繰り返される山崩れ、がけ崩れの痛ましい悲劇。
胸潰れる思いでニュースを読んでいます。


 新暦のお盆の季節に入りました。
我が家ではお盆行事は8月にしますけれど、
お墓に詣でれば花の添えられた墓石の多さに、
それぞれのご家族の風習を見る思いがします。
 昨日の朝のこと、
「Noahと一緒にLantern Festivalに行く途中なの」
と娘から電話が入りました。
BostonのForest Hillsという所にある広い墓地で
毎年行われる灯篭流しに。

今年で11回目になるこの催しに参加する人の数は
年々増え続けていると聞きます。
亡き人を偲んで祈る心は洋の東西を問わず共通なのでしょう。
後で聞けば、娘は祖父に「安穏」、父には「憩う」と記し、
孫はその両方に「乃吾」と持参の筆で書いたそうです。
遠い国のゆかしい催しにうれしい思いがしたことでした。


 昨日は母、義妹、私の3人で叔母(母の妹)を訪ねました。
母94歳(今月95歳)、叔母85歳、
元気な二人が手を取り合って、それはそれは楽しそうに
昔語りをする様子は
傍に居る私たちをも幸せにしてくれる情景でした。


 悲しいニュース、小さなぬくもり、ささやかなしあわせ、
いろいろなことがあって一日が過ぎて行きます。
時間を慈しんで過ごそうとしみじみ思います。