オリンピック、オリンピック

 来る日も来る日も眩しい陽ざし。
東と南のレースのカーテンは引きっぱなしです。
室温28度に設定した室内が涼しく感じられる昼間は、
連日30〜35℃が続きます。
 一昨日開会式が終わって、オリンピックも本番、
テレビを付ければ、あそこもここもオリンピックです。
サッカーが男女ともに良い幸先を切って、
ひょっとするとの期待も持てる展開です。
私が好きなのは柔道。
これだけはliveで見ようと思います。


 私がオリンピック会場に身を置いたのは一回きり。
1996年夏、26回アトランタ・オリンピックです。

これは、当日の入場券

こんな記念銅貨を頂きました。

記念品入れ用のバッグに、縫い取られたマークです。


 近代オリンピックが始まって100周年の記念すべき大会とて
アメリカ中が湧きかえっておりました。
その大会の7月19日の開会式の観客席にいて、
指示に従って、ライトを点したり、
紫色のスカーフを振ったりしていました。
ホットランタと云われる場所での一番暑い7月です。
目の前で繰り広げられるショーも入場行進も上の空、
頭の中は「暑い―、暑い―」でいっぱい、
おそらく40℃くらいあったのだと思います。
それなのに開会宣言をするクリントン大統領と
同行したハーバードのD教授はスーツ姿でした。
この方、登場するどんなに小さな国でも
人口から政治経済状況など何でもご存知で、一つ一つ説明して下さる。
それでなくても聞き取りも返答も難しい内容なのに、
暑い、暑いで頭の中が埋まっている私は、受け答え一切不能
口から出るのは唯「ウフン、ウフン、ワアーォ」だけ。
おまけに飛び切り盛りだくさん、長丁場の式典で、
ホテルに帰り着いた時は、混雑と暑さで、死にそうに疲れておりました。
それ以来、オリンピックは、テレビ観戦が一番と信じている私です。


 あれから16年、月日というのは不思議な作用をするものです。
あんなに暑くて、早く帰りたいと思った開会式も、
今となれば、オリンピックと聞く度に蘇る愛おしい思い出となりました。