高原に秋の気配が漂い始めて

 信州の陽射しはとても煌びやか、
袖なしの腕に射すような激しさです。
でも風は爽やか、木陰に入れば嘘のような涼しさです。


 母の体調は上り坂なのですけれど、
年齢相応の内臓の衰えはあって、回復はゆっくりと、
時に少し戻ってと、行きつ戻りつ。
私も途中一度帰宅して、また信州に戻りました。
母の傍に居れば、私自身が安らぐからです。


 ボストンの孫や曾孫とのSkypeは今の母の
最大の楽しみのようです。
昨日も孫と30分間楽しそうに話をしていました。
サイコロジストの私の娘に「いろいろな方にお会いして
辛いお話を聴くことが多いでしょうけれど、よくよく伺って
よくよく自分の中で考えてから、お返事をして下さい。
お人のためになるということはそういうことです」と
言っておりました。

 病院の庭に花の咲き乱れる庭があります。
夏の花も勿論たくさん咲いているのですけれど、
気付けば秋の花達が姿を見せ始め、



そこここに秋アカネが飛び交う姿も見かけます。
お盆シーズンはこれから、夏休みたけなわの日々ですけれど、
次の季節の足音は、もうすぐそこまで近づいているのですね。
連なる山々に掛かる雲を見ながら、母の全快を祈る日々です。

8月11日の日記より