残暑厳しい日に

 秋が居座っていた信州から戻って、
あまりの暑さにへばっています。
8月も後半に入ったのに、暑さが和らぐ様子は一向にありません。
陽射しの鋭さはむしろ彼の地の方が激しいのですけれど、
朝夕の気温と湿度が大きく違うのですね。
昼間も木陰に入れば本当に涼くて、
秋草がさやさやと風に揺れていた様が懐かしい。

無い物ねだりをしても仕方がないので、留守の間にたまった
用事を、汗を流しながらせっせと片付けています。
 でも元に戻せないのは枯れてしまった花壇の花達。
根こそぎ抜いてしまうのも可哀そうで、
干上がって茶色くなった花や葉を摘み取り、水遣りをしました。
残った枝・葉・花を労わって蘇らせようと思います。


 入院の原因となった母の肺炎は、本当に良い経過を辿り、
2週間を経て完全に影を消したそうです。
あとは病床にいた間に弱った足腰の強化を残すだけとなりました。
医師の判断で、未だ熱のある入院3日目から
軽いリハビリが始まったのは驚異でした。
若い医師の素早い判断と即実行の姿勢に母は救われたのだと
思います。
勿論この間毎日付き添った弟夫妻の献身、
そして家族全員の協力や配慮、
そうしたことのすべてが母の力の源となったのも
間違いのないことだと思いますけれど。


 母の退院は来週頃と射程距離に入ってきました。
帰宅してから、それ以前の生活にスムーズに戻れるようにと
母は今リハビリ療法士の指導の許で訓練に励んでいます。
母:95歳、Noah:5歳
今夏、病気や手術を乗り越えて健康を取り戻した二人です。
父や夫の守りを信ぜずにはいられません。