にわかに秋めいて

 昨夜来の雨が一日中降り続いて、おしめりは充分になりました。
気温も一気に下がりましたからまことに過ごしやすい。
庭を見れば、ようやく咲き始めた花達が、
重い雨に打たれてうな垂れたり、倒されたりしています。
中に一本だけしっかり上を向いて立っているコスモスを
家の中から写しました。

水に打たれて、花弁は傷だらけ、なかなか雄々しい姿です。


 秋は観るも聴くも食べるも動くも楽しい季節、
一年中で一番好きな季節です。
食べると言えば、昨日食べたお魚のおいしかったこと。
「今一番のおすすめを見繕ってお作りに」と
頼んだ赤坂、寿司「乾山」のハンサムな板さんは
「まかせてください」と、夫々にたれを替えて
戻り鰹、秋刀魚、鱧をきれいに盛り付けてくれました。
旬のお味はやっぱり格別、鰹も秋刀魚も舌の上でとろけました。
そして鱧、その底味の深さもさることながら、
その飾りつけの素敵なこと。

赤貝ヒモもこんなにおしゃれなお作りに、

そしてアツアツの焼はまぐりと

好物のゲソのあぶり


頂く私の目も口も大喜びですけれど、
作り手の板さんも楽しそうです。
最後は中トロで〆めました。


 お腹が満足すれば心もしあわせになります。
これから秋、冬と気候がしまってくると、
うまみが増すものが沢山ありますね。魚、果物、野菜・・・。
長かった夏の後、ようやく手にした良い季節、
五感を大いに楽しませたいものです。