夏と秋が手をたずさえて

 雨戸を繰るときれいな碧空、
子供が描きそうな真っ白な雲がぽかりぽかりと浮かんでします。
鋭い朝日が東から真っ直ぐ届いて、顔を上げると目が射られます。
陽射しを受けて楓の葉がキラキラと瞬き
ハナミズキの葉がまた秋色を深めたようです。

今朝の気温は17℃、そして昼間の予想は28℃とのこと。


 洗車をする時間が無くて、
雨粒の跡が点々と残る車が気になってなりませんでした。
朝食後の7時、新聞を取りに外に出ましたら、風がとっても爽やか。
俄然やる気になって殆ど衝動的に洗車を始めました。
長いホースで水をじゃぶじゃぶかけて、モップでこしこし。
私もびしょ濡れになりましたけれど、気分はいたって爽快です。
車がさっぱりしたところで母を迎えに出かけました。
2か月ぶりに母を美容院へと誘ったからです。
義妹と3人の母退院後始めての外出でした。
母はカットだけして義妹と帰りましたけれど、
それだけでも母の日常がどんどん戻ってきているのが感じられて
うれしくてなりません。


 郵便局、市役所、洋服屋さん、スーパーマーケットと用事を済ませて
木陰の無い駐車場に戻ったのは2時過ぎ。
恐る恐る車のドアを開けると熱気にわっと体が包まれました。
窓を大きく明け放って走り始めましたら、涼風が通り抜けて
あっという間に暑さは吹き払われましたけれど。


 遅い昼食を摂る食堂の近くの花壇から
夕暮れも待たずに虫の声が聴こえます。
同じ場所に夏の蝶キタテハが、
のんびり羽を休めている姿も見えます。

夏の名残り、秋の先駆けが仲良く同居している
心地良く、長閑な昼下りです。