水温む日の昼食会

 本当に抜けるような碧い碧い空、明るく眩い日の光、
小鳥のさえずり
今日は水ぬるむを絵に描いたように穏やな一日となりました。
大雪に難渋していらっしゃる北の国の方達に
この空と光と温もりを届けたい。
神様は不公平と思うことがありますけれど、
一生のうちの何処かで帳尻は合うものなのでしょうか。


 政権が替って、
政治にも経済にも少し動きが出てきているかに見えます。
勢いに乗って、オリンピック招致の話題も喧しい。
私は2020東京オリンピック招致には賛成ではありません。
そのためにどれ程の経費が掛かるのかは明確には伝わっては来ません
けれど、膨大な費用が掛かることは想像がつきます。
経費は国税と都税とで賄う積りなのでしょうか?どのくらいの割合で?


 オリンピックを招致する費用が何処かから捻出出来るのであれば、
他にしなくてはならないことは山ほどあるはず。
何よりも被災地の復興、
2年近く経った今も、遅々として進んでいないことが山積と聞きます。
被災した方達の生活の安定、
仮設住宅の数さえ充分ではない、設備はいたってお粗末というでは
ありませんか。
高齢の方々へのあたたかい支援、子供の安全な環境作り、
原発の問題、放射性セシウムと農作物、酪農、漁業の問題・・・
数え上げたら限がありません。
日本はあれだけの災害に見舞われた国なのです。
先ずは自分の足元をしっかりと固め直すことが先決でしょう。
いつもの顔ぶれが集う昼食会で、最も関心が集まった話題です。


 「憤慨ばかりしていないで、折角のご馳走を楽しみましょうよ」と
味わった品々は、冬の恵が満載でした。
福の唐揚

海老、鰤の強肴

鯛、鮃のお造り

たっぷりのすき焼きに
福のひれ酒も付いて、

会話は途切れるいとまがありません。


 帰りにそぞろ歩いた表参道の街並みは、
松を外して、普段の顔を取り戻しているように見えました。
時は留まるところを知らずです。