ちょっぴり春の兆しが

 たっぷり水を含んだ雪が、
一日中降り続いて家も林もすっかり雪化粧、
私の大好きな景色になりました。

さらさらの粉雪は風に舞っては地面に募るばかり
木々に花は咲かせてはくれませんでしたけれど。
雪を見慣れたこの国の人たちでさえ「きれい、きれい」
と喜ぶのはフレーク状の雪、牡丹雪です。
重い雪は、春がほんの少し近づいたしるしでもあるのです。


 雪の前日用事で出かけたケンブリッジからの帰り道で
野生のダックの集団に出会いました。

それも何十羽もがお尻を振り振りストロードライヴから
メモリアルドライヴへの橋を渡っていました。
車を止めるわけにはいかず、写真は4羽撮るのが精一杯。
そしてこちらも車の窓から撮ったチャールスリバー。

この間まで水面を完全に覆っていた氷が半分くらい溶けていました。
此方はハーバード側、向こう岸はボストン大側、
大きな建物はDoubleTree Hilton。
春の兆しがそこここに少しずつ顔を出し始めています。


 ボストンへ来れば必ず何回かは会う親友のG.さん。
今回はお互いの都合がなかなか会わず、
ようやくEaster Brunch で落ち合うことが出来ました。

2時間くらいのつもりが、食べて、しゃべって
4時間も時間がたっていたことに気付いたのは
痺れを切らして迎えに来てくれたノアに「ななちゃま」
と呼びかけられた時、もう夕闇が忍び来はじめていました。
ロビーに活けられたチューリップとヒヤシンスから
春の香りが漂っていました。