啓蟄

 朝から陽射しがとても明るい。
風はまだ少し冷たさを残していてもこの光に季節を感じます。
天気予報では「花粉、花粉」と言いますけれど、
やっぱり外へ出て、深呼吸したい気分になります。
未だ虫の姿は見かけません。
家の壁沿いにクリスマスローズが沢山の花を付けています。

庭の日溜りにはクロッカスの白、黄色、薄紫が肩を寄せ合って、

空をを仰いでいます。
陽射しがたっぷりで風から守られた花達が真っ先に顔を出すのですね。
北の豪雪地帯を思います。ボストンを思い出します。


 ボストンと云えば、時差からなかなか解放されません。
きまって眠気が襲ってくるのが午後の2時頃、向こうの夜中12時頃です。
人間の体は自分の意志だけではなかなか思うようにはいきません。
そう云えば昨日の朝、あちらの3日の夜
娘とNoahが着物姿でSkypeに登場しました。
お雛祭りの日曜日、知人のお宅におよばれだったからとのこと。
日本にいる私達より海外に住む日本人には
祖国の祭りの意味は大きいようです、
Noahはおもちゃの刀を携えていました。
今彼の一番の関心事は刀です。
最近入れたケーブルテレビで日本の番組が少し観れるのです。
その中で彼らの最も楽しみにしている番組は「八重の桜」。
Noahは、大きくなったらサムライになりたいのだそうです。