春の嵐が去った後に

 昨夕から激しい降りになった雨は、
一晩中大きな音を立てて降り続いて、朝にはケロッと止みました。
裏庭に出て、雨にたたかれた三つ葉やクレソンを摘んで
朝食のサラダに添えました。

若い葉に春がたっぷり宿っている実感がありました。

風がひどくなったのはその後のこと
午後、静かになった外に出てみると、植木鉢は投げ出され、
バケツの蓋は何処かに吹き飛ばされ、
門扉の前には吹き寄せられた枯葉の山、
側溝は枯葉と海棠の花びらで埋まっておりました。
道と溝と玄関周りと庭を掃き掃除、
ゆるんだ土から雑草を抜き取り
随分すっきりしました。
庭のあちこちに野の花たちが顔を出し始めました。


元気な花をたくさん摘んで、母の写真に添えました。


 体がよく動くのは心が軽いから、うれしいことがあったのです。
小学生の時に仲良しだったK.H.ちゃん。
もう何十年もお付き合いが途絶えていました。
最後に会ったのは、二人が大学生になったばかりの頃、
その後どうして連絡をしなくなってしまったのか分かりません。
お互いに就職や結婚や子育てや、
日々前だけ向いて走っていたからでしょうか。
数日前にFacebook上でお問い合わせがありました。
その前にお便りも頂いていたのに、それをうっかり見落としていた私は
お問い合わせの方がどなたを知らないままに
お名前がH.さんだったことに親しみを感じてお友達になって頂きました。
そして昨日のことです。
K.H.さんから思い出のいっぱい詰まった素敵なお手紙を頂いたのは。
心がスーッとあの頃のやさしい世界に誘われて行きました。
Facebookを通じて手にしたうれしい再会、
ほんわりとやわらかいお人との繋がりは人の心を豊かにしてくれます。
良いお付き合いがそこはかとなく深まりそうな予感がして
心が充たされています。