みどり広がる日々に

 今春は季節が駆け足ですから、
庭の木々も若芽を出したと思ったら、
あっという間に広がって、
もう夏を思わせるような風景になりました。
花壇の花も、

木の根元でひっそりと咲く山野の花も


藤も

シャガも

わが世の春を歌っています。
今日は天気が下り坂、
風が少しひんやりしています。

 
 私の好きな小さな美術館に菊池智美術館があります。
虎ノ門にある、普通の洋館をそのまま使ったような
モダンで、小じんまりとした建物です。
螺旋階段を中心に、

一階、地下一階と、
さほど大きくない部屋が幾つかあって、
そこにやきものや、絵が上手に配置されています。
一階には庭に面して開いた明るいレストランもありますけれど、
すぐ隣にホテル・オークラもあって昼食も楽しみの一つで出かけます。
菊池智さんは現代陶芸のコレクターですけれど、今回の展覧会は、
「篠田桃紅墨象展」。
篠田桃紅さんの100歳を記念してのものです。
この方長いこと馴染めないでおりました。
あまりの自己主張の強さ、排他的な印象に。
作品の前にそれがブレーキになって
ちゃんと見ていなかったような気がします。
勧めて下さる方があって、行って拝見してみて、感動しました。
作品の何と凛とした佇まいだったことでしょう。

全てを超越したような潔さ、思いきりの良い筆使い、力強さ。
年齢を超えた溢れるほどのエネルギー。
写真が載せられないのが残念ですが。


 見て回ったのは1時間ほど.
庭を眺めながら戴いたランチの牛の赤ワイン煮込み、美味でした。