母の日に

 今朝は、昨日までの雨が嘘のような明るい陽射しがやってきました。
雨上がりの若葉の清々しいこと、
渡る風に緑の匂いが籠っているようでした。


 昨日は朝一番に、次男から濃淡のカーネーションの花束が届きました。

そして夜、遠方の娘からもピンクの花ボールが時を違えず送られて来て

その後に薔薇とカーネーションの花束を抱えた長男がやって来ました。

主役とは何とも気分が良いものですね。
私はすっかり浮かれ気味になりました。
酒盛りをしておしゃべりをして気が付けば夜中の1時を回っていて、
今朝は全員が寝不足。
でもお墓参りが待っていましたから
6時に朝食、7時に出発、
それでも道はもうそろそろ混雑が始まっていました。


 多摩御陵を囲む欅並木の若葉の清々しさ、
きらきらと太陽が躍りながら、道に模様を描いて行きます。

息子達が丁寧に墓石を磨き、辺りを浄めてくれました。
母の墓前に白とピンクのカーネーションを供え、

父と母に感謝の思いを伝えました。


 夫の眠る場所には、彼の友人が3人待っていて下さいました。
以前から時々ご一緒して下さる方々です。
お詣りの後、その方々を昼食にお誘いしました。
八王子の京王プラザ、割烹[みやま]で土佐フェアーというものを
やっていましたので、龍馬会席なるものを注文しておきました。
早目の11時に。

 土地のものウツボの天ぷらは珍しく
五目チラシには新鮮な海の幸が満載
鯛の潮汁は、宇部の味に似て懐かしく
選択は、ハズレではなかったようです。
1時にはみなさんとお別れして、2時過ぎには帰宅、
やっぱり早起きは三文の得です。


 締め切った部屋に入ると、かすかに甘い香りがして
華やいだ彩りが私を待っていてくれました。


 かねて取り寄せてあった母へのプレゼント
紫のプリザーヴド・ローズを写真にそっと添えて、
母としばらく語らいました。