神無月に入って

 カーテンを開けると夜来の雨に庭がしっとりとしていました。
7時過ぎには止みましたけれど、

恵みの秋雨に草木が喜んでいます。
一年中で一番好きな10月がやってきました
爽やかな空気、碧い空、高いレースのような雲、さまざまな紅、
花々の彩り、豊かな実り、展覧会、音楽会、旅行・・・。
心躍る事々が満載です。


 それに加えて、昨日はうれしいことがありました。
5年間通った慶応大学病院整形外科とさよならが出来たのです。
昔スキーをしていて転び傷つけた左膝半月板を、
長時間膝に負担を掛ける作業をして、完全に砕いてまったのは、
2008年のことです。激しい痛みで歩けなくなりました。
それからヒアルロン酸を打とうが、マッサージをしようが効果はなく、
遂に痛みを生じている半月板の破片を吸引して取り除く
手術を受けました。整形のE先生の手で。
暫くは松葉杖、そしてリハビリ、検査、リハビリ、検査と
延々と5年続きました。
昨日半年ぶりの定期検診で、
膝周辺の筋肉のつき具合、骨の状態を見極めた先生から、
遂に「筋肉の状態が良く、骨も手術の必要もはありませんから、
ここで区切りにしましょう」と通院終了のお墨付きを頂きました。
「良い状態を保って模範的です」との先生の言葉に、
ヨガとスクワットを毎朝繰り返したのは正解だったと実感出来ました。
やっぱり自分のしたことは、良くも悪くも自分に返るのですね。
外に出て見上げた碧空の美しかったこと、
萩の花が咲き乱れていました。


 10月はかぼちゃの季節、そしてハロウイーンもやって来ます。
日本でもオレンジ色のカボチャやハロウイーンのお化けたちが
随分とファミリアになりましたね。
遊び心のようなものを求める気持が広がっているのでしょうか?
午後から天井裏に入り込みハロウイーングッズを降ろしました。
ショーケースと玄関の飾り棚に、お化け屋敷やジャック・オー・ランタン
カラスやフクロウなど並べて一人悦に入っています。

ボストンからやって来た彼等を見ていると
仮装した子供たちが次々にやって来て、
お菓子をつかみ取りして走り去った光景が蘇るのです。
日本はようやく秋ですけれど、
彼の地にはもう身を切る北風が訪れていることでしょう。