10月の真夏日に戸惑いながら

 今日も朝から上天気、真っ青な空から容赦なく日差しが照りつけます。
それでも日中の気温は30℃以下で留まるとの予報、
昨日、一昨日よりもよほど秋めいています。
この二日間は本当に息苦しいような陽気でした。
夏の間の30℃と、一旦涼しさを経験してしまった後とでは
感じ方が異なるのでしょうか、
辛抱強さがすっかり減退して、暑さ弱音が口をつきました。
夕方雨戸を閉めようと硝子戸を開けて驚きました。
空いっぱいに広がった猛々しい灰色雲のてっぺんを
夕日が金色に彩っていたのです。

その雄大なこと、不気味なこと、
きっと夏と秋との鬩ぎ合いの最中だったのでしょう。


 5時起きしてヨガとスクワットを40分、
息子といつも通りに朝食を摂って、7時前に家を出ました。
行き先は高尾の東京霊園です。
出る直前、中野から来る長男から
「道が大混雑しているから少し遅れるかもしれない」との
電話が入りました。
三連休の二日目、上天気ですから、人出は多いに決まっています。
案の定、途中から町田街道はのろのろ、そしてしばし停車、
結局いつもより40分ほど余計に時間が掛かって、目的地到着、
間もなく到着した長男は、中野から2時間半掛かったとのこと、
行楽シーズンの週末、連休の移動はまことにやっかいです。


 道はあんなに混んでいたのに、霊園には、人影はまったくなく、
秋の進み始めた苑は静まりかえっておりました。

息子達が丁寧に水洗いして浄めた墓地に花を活け、香を焚いて
彼岸の人々と、ゆっくりと心の会話ができました。
墓参は、浮世でせかせかと生きている私達の心を
いつもそーっと撫で静め、平常心を取り戻させてくれます。
私達を慈しみ続けてくれた人たちの豊かさと優しさを想います。


 霊園への道すがら見つけた飾りカボチャの写真を添えておきます。

懐かしくて、たくさん買い込みました。
もうすぐハロウィーンがやって来ます。