心地良い秋日和に、高鶴元先生のやきもの展へ

 寒からず暑からず、空気はすっきりと澄んで、
この上なく心地よい日和です。
こんなに好ましい日は一年を通しても数えるほど、
心も空色に染まります。


 昨日は、今秋も開かれた高鶴元先生の作品展
ニューイングランドシリーズ2013に伺って、
先生の漲る力に触れてきました。
同行したのは、友人泉さんと義妹の洋子さん、
3人で先ずはエネルギーを蓄えます。
新宿駅で待ち合わせをして、そのままイタリアンのマキャベリーへ。
メニューを選んでから、ワイン、ノンアルコールカクテルでカンパイ、
店内は火曜とてゆったり目です。
3人ともオードブルは生ハム、サラミと生キノコのサラダ、

パスタ、メインディッシュ、デザート、コーヒー紅茶を満喫して
一時間半、その後小田急デパート10階の会場へ赴きました。


 入り口のショーケースに
どっしりと据えられたグリーンの大きなオブジェが目を引きます。

真っ赤なジャンパーに真っ赤なスニーカー姿の先生が、
お客さんと議論を交わしていらして、
会場はやはり明るい赤が充たしています。

目ざとく私達を認めて、先生の奥様が声をかけて下さいました。
最初の一作を拝見して、今までにない色と口に出しました。
後で先生から伺ったお話によれば、
「30年以上も前、3か月間かけて歩いたシルクロードが、
心の中に蓄積して、長い年数を掛けて熟成されて
表に顕われたのだと思います。」とのこと。
このブルーの色も、模様も
その時にご覧になったものを元にされていらっしゃるそうです。



蓄積、熟成、先生が口にされた言葉は、実際に形になって
目の前にありました。
私には想像も及ばない、
先生の感性の鋭さ、忍耐力、創造力、表現力、
そのお力の大きさ、強さに感じ入って、言葉がありませんでした。


 御作を何回も繰り返し拝見し、
それでも後ろ髪引かれる思いでしたけれど、
先生は次々とお客様が見えてご多忙、記念に一枚写真をお願いして

会場を後にしました。
帰り道、心が大きく膨らんで、頭の中のあれこれの思いが、
とてもポジティブになっているのを感じました。