朝夕の空気がピーンと張って

 新聞を取りに出て、外の空気の冷たさに、
思わず身を縮めました。
一ヵ月前には真夏日の日が続いて、今との温度差20度、
皐月が満開、桜がちらほらの現象を目にします。
体調をくずさないようにしたいものです。


 昨日は懐かしい方々に会いました。
夫と歌う仲間が作ったコーラスグループ「オクトパス」の
年に一回の七夕逢瀬です。
毎年お会いしていますから、ちっともお変わりないと思いますけれど、
群衆の中で見かければ、どう見ても初老の方々、勿論私も。
ただ昔の仲間の遠慮のない会話のやり取りは、
学生時代のそれ、そのままです。
全員が一つの心で切磋琢磨した時期を共有したことの大きさに
圧倒される思いがするのも、いつものこと。


 幹事さんが選んで下さったのは「冬懐石」
脂がのって、身の引き締まった魚のお造り、

鰤のやきもの
公魚の二色揚げ・・・といった感じです。


 会場は、かっての新日鐵の施設、新日鐵代々木倶楽部、
今は一般開放されて、レストランや宿泊施設として利用できます。
それでも名前には拘っていて、最高品種と宣伝する大吟醸の名前が
「菊日鐵」と名付けられています。
菊と鉄では合わないでしょうと面白がっていますけれど、
お味はこってりと甘みがあって、料理によく合いました。


 辛口の人達からアドヴァイスを受けたくて持参した
「茶室の十二ヵ月」の原稿を見てもらいました。
「英文の注釈は丁寧に分かり易く、相手が何も知らないことを前提に」、
「但し鬱陶しくならないように、写真の効果を妨げないように、
入れる場所を下方にする等、考慮した方が良い」
「あくまでも日本の重要な文化としての顔を前面に出した方が良い」
といろいろ率直な意見が聞けました。
今日はまた原稿作りに励みます。


 12時から2時間のはずの会は、3時になっても限なく続き、
とうとう仲居さんから催促されて、皆渋々立ち上がりました。
最後に全員の記念撮影、再会はまた一年後です。
帰りに来年の席を予約して、散会となりました。