冬空に少し碧さも見えて

 昨日は一日冷たい雨が降り続きましたけれど、
カラカラ天気の後には恵みの雨、
予想に反して雪にもならず、東京は相変わらず天候についています。
 12月に入ってから、何となく心せわしい日々が続いています。
ふと気付くと日記も、瑠の歳時記も疎かになっていて、
「ああ書き損なった」と焦ることが沢山あります。
暮といっても、私は大掃除もせず、新しいものを購入したりもせず、
要するにいつもとさして変わらぬ日々なのですけれど。
 で、何をそんなにせかせかしているかと云えば、
2月に出版するつもりの本「茶室の十二ケ月」の
原稿の詰めが主な理由です。
出版社に原稿を出し終って(12月9日)から後に、
修正や新規の差し込み、変更などが続出して、今もって未完成状態、
最終仕上げを26日に控えてのバタバタです。
 本などというものは、自分のこだわりの上の成り立っていて、
お人にはどちらでもさして違いが無いような事柄に、
ああでもないこうでもないと固執して、時間を費やしています。


 そうは言っても自分の楽しみは、やっぱりちゃんと保っていて、
今月の15日には第九も聴いてきました。
サントリーホールでの日本フィルの演奏で。
席が前から二列目のど真ん中、友人がその両脇の配置は、
演奏家たちと向き合って、その息づかいまで伝えてもらえるものでした。
ソロもあれほど近くで聴くと、
客観的に聴くのとは心持が異なるようで、演奏への傾斜が大です。
いつにも増して、体中で演奏に浸った思いの第九でした。
 外に出ると、カラヤン広場は、クリスマスグッズのマーケット、
可愛い店が、ヒカヒカと輝いていました。

 お隣のANAインターコンチネンタルホテルのクリスマス飾りも、
とっても良い感じ、世の中クリスマス、クリスマスでした。



 19日には友人たちとの年納めランチも楽しみました。
本当にシーフードだけのチャイニーズを。
初めて食べたマグロのカマのステーキ

山状のシラスとシーフードのサラダ

鯛と蓮根の甘辛あんかけ、蟹となめこの葛仕立て、
烏賊の炒めもの、貝柱の炒飯、等々
すべてがお魚、なかなか徹底していました。
デザートの紫芋入りのココナツミルクは別として。


 間を縫ってクリスマスの飾りつけも完了しました。
玄関飾りから始まって、

ショーケース

そしてリースで仕上げ、やれやれです。

やらなくても困る人は誰もいませんけれど、
何十年も続けてきた習慣は、
やればそれで気が済んで、気分も落ち着きます。
未だ庭の落ち照葉は手つかずのまま、芝を染めていますけれど。

こうして、なんのかのと言いながら、今年も残り10日となりました。


 雨の予報が覆ったのか、晴れ間が覗き、

陽射しが私のパソコンまで届き始めました。