元旦の風に春の香ありて

 2014年が明けました。
珍しく朝寝をして、初日の出は見逃しましたけれど、
穏やかな陽射しに、気分は爽快です。


 昨日は例年の如くお節作りの日。
私の役割は、献立を作り、材料の仕込みと下拵え、
味付け、煮炊き、焼く、揚げるは、今回は全て息子たち任せで
楽をさせてもらいました。
料理は4時過ぎに早々と終わって、

後は何となくのらりくらり、
晦日や、元旦は非日常的、細かいことは何処かに吹き飛びます。
除夜の鐘が鳴り始めるとお蕎麦の準備、
次男が作ってくれは出汁は、昆布とかつおたっぷりの
まろやかなお味でした。


「一年の計は元旦にあり」と言いますけれど、
今朝は7時までベットの中で過ごして、いつもの習慣まで無視しました。
「明日からまた日常に戻せばよい」とご都合主義の私は思っています。
続いて起きてきた次男と昨日作ったお節を、
器に見栄えよく盛りつけます。

木の実や青い葉を添えたくて、花鋏を持って庭に出ました。
不用心にセーターだけで出ても、少しも寒くないどころか
頬を撫でるそよ風には何やら春の気配さえ感じます。
テーブルいっぱいに料理を並べ、お雑煮とお神酒、
今年の幸を願って、杯を上げました。
料理は全体に薄味、でもよく味が浸みて、まことに結構でした。
夫の母の喪中ですから、新年のあいさつは控えますけれど、
今年こそは、いつにも増して穏やかな年になってほしいの願い切です。
昨年、一昨年と母達を次々に見送って、寂しさは募るばかりです。
でも背後からそっと手を添えて、
励まし後押しして下さる大勢の方達の存在を感じて、
力つけられる日々です。
新年は、思い出に充ちています。
その大切な存在を支えに、
今年も気持よく元気に過ごしていきたいものです。