寒さ居座る日々に
立春から3日目、寒さが定着してびくとも動きません。
今週中はこの状態が続いて、8日にはまた雪の予報が出ています。
2月なのですから、少しも不思議はありませんけれど、
一度春を感じてしまった身には、心急く思いが募ります。
ちらほら咲き始めた紅梅が、点々と空に散っています。
淡い空色とやさしい雲にやっぱり早春の気配を感じます。
昨日は、弟夫妻と3人で、入院中の叔母を訪ねました。
暮に肺炎を起こして闘病生活、
ようやく面会が叶うとの報せをうけて、出かけたのでした。
午後の面会時間に合せて、早目に出ましたから
途中で昼食、
弟が和食のお店に案内してくれました。
部屋に面したこじんまりした庭には春の陽射しがいっぱい
白梅が満開でした。
メニューもすっかり春メニュー、
食器もピンクの花びら型、「花かご」を選びました。
お腹も心も大満足。
世田谷に住む叔母を途中で乗せて、病院へは4人で行きました。
とても顔色の良い叔母にすっかり安堵して、みんないっせいに笑顔です。
ベットから車椅子に移った叔母と6Fの陽射しいっぱいの談話室へ。
祖父母が元気だった頃の昔話に花が咲きました。
懐かしい人々も、思い出に充ちた家も
次々に私達の前から遠のいて行ってしまいますけれど、
共有した思い出だけは、いきいきと息づいて、
みなの心を和ませてくれます。
風の冷たい一日でしたけれど、
春の陽射しに似たぬくもりが、心に宿った一日でした。