春うらら

 陽射しがすっかり春、
今日は風も無く長閑を絵に画いたような朝でした。
野の花が小さな花畑を作って陽を受けています。

冬の名残りの赤い実もまだ彩になっていて
少しずつ庭に華やぎが増していきます。
春咲きの椿や海棠、石楠花の蕾も急に膨らんで



春が一気に訪れたことを知らせてくれます。


 風邪を引かないのを自慢にしていましたのに、
胃に来る風邪にやられました。
寝込んだのは数年ぶりです。
21日の夜から怪しくなって、
22日の明け方には我慢の限界を越える悪寒と嘔吐に襲われました。
その日の午後は楽しみにしていたコンサートがあったのですが、
症状が進行するに従って、これはとても出かけるのは無理と
観念しました。
演奏会場は横須賀芸術劇場
日本を代表する弦楽器奏者4人から成るJapan String Quartet
演奏会です。 
真夜中の一時過ぎ、
お会いするはずだった方々にお詫びのメールを書きました。
残念な思いと物理的な辛さとで、かなり参りました。
這うようにして休んでからも嫌な夢ばかり見ます。

胃の言いようのない気分の悪さから解放されないからなのです。
いつの間にか眠って、目覚めたのは3時、
そしてまた眠りに落ちて、目がさめての繰り返し、
8時過ぎ起き出して、メールをしない友人への電話、
昼食の予約をしてあったレストランに、キャンセルの電話、

めったに無い寝込みの原因は、

風邪ウイルスが胃腸を犯した結果だったようです。
ノロウィルスでなかったのが、せめてもの救いでした。
水だけで過ごした一日目、恐る恐るの二日目、

三日目(昨日)は、人心地が付き、外出も出来ました。
ゆっくり休むことが一番の薬だったようです。


 今日は、体調はますます登り坂です。
溜まった用事をたしに出かけて、
帰りに庭植えの春草を大量に買い込んで戻りました
一休みしてから、花植え開始。
枯葉や枯草の残る庭には、もう雑草が威勢よく緑を広げています。
冬の名残を片付けながらの花植えは、
なかなか時間が掛かり、水遣りをする頃は夕闇が迫っていました。


でも陽が翳っても寒さは戻っては来ず、
草取りまでやって家に入りました。


今日は気温が20度を越えました。
お蔭で、東京にも桜がやって来たようです。
何か良いことがありそうな気がしてしまう春の訪れです。