緑きらめく季節に

 五月晴れの陽射しの何と明るいこと、
庭を眺めるのに目を細めるほどの眩しさです。
一言に緑と言っても、
その緑の多彩なこと、きらびやかなこと、花々の彩りにも負けません。

木々の息吹が溢れ出て、庭に佇むと息苦しいくらいです。


 爽やかな陽気の昨日、
とても久しぶりに義妹(夫の妹)二人と夕食を共にしました。
二人がコンサートンに行った帰りに落ち合って。
会ったところはJR橋本駅
高校時代、通学のために毎日通過した駅ですけれど、
降りたのは始めて、右も左も分かりません。
かっての田舎駅は、どこでも見かける駅ビルになっていて、
落ち合ったコーヒーショップ(インターネットで探した)は、
学校帰りの学生たちのおしゃべりの場なのか、ウヮーンと大賑ぎわい、
道を訊ねたお嬢さんが「ここです」と店の前まで案内して下さった
食事の場(インターネット予約)は居酒屋でした。
個室ではあるものの、座ったら身動きもままならない小部屋、
出てくる料理は和食かイタリアンか中華か国籍不明、



でもお味はまあまあ、おしゃべりしながら大方は平らげました。


 7か月ぶりの義妹たちと積もる話が続いていると、
「あのーすみませんが、次の予約がぁー・・」とウェイトレス。
時計を見れば、まだ2時間、「エッ!そういうシステムだったの?」と
慌てて席を立ちました。
迷路のような廊下を玄関まで辿り着いて、
下足箱から自分の靴を出しながら、
笑いが込み上げてきて、なかなか止まりません。


 多摩センターへ出るという義妹たちとは橋本駅で別れました。
この駅から京王線が出ていることを知ったのもこの日の収穫、
世の中の変化が早すぎて、ついて行くのは容易ではありません。
帰路の電車に揺られながら、今浦島になったような心許なさの反面、
珍しい体験を面白がっているらしい自分にも気付いておりました。