雨と雨の合間をぬって

 今日も一日雨でした。
たっぷりの水に癒されて、庭の雑草と落葉樹は茂りに繁って
もさもさです。
木々は重く頭を垂れ、花たちも露に押しつぶされそう、
なかなかほどほど、良い塩梅とはいきません。


 雨が小止みになれば、大急ぎで夏花の植え込みをします。
店先には夏花が賑やかに出揃いました。
私が買い込んできた苗は、
マツバボタンペチュニア、カサランサス、ペンタス
ペンタスが大好きなのは、
暑さにも乾燥にも強い健気さ故です。


 6月も中旬になると、
来る日も来る日も道に散るヒメシャラ。
雨の合間に落ち花を集めるのが日課になります。
一日花の夏椿は、花の盛りに惜しげもなく地に落ちて果てます。
みじめな姿を晒させたくなくて、道掃除は一日数回、
盛大に散る落葉とヒメシャラ故に
11月末と6月半ば、数日家を空けるのさえ躊躇われて、
旅行の予定を入れません。
雨が止むと、
満開になったヒメシャラに魅せられて蜜蜂たちが間断なく訪れます。
人知れず咲く慎ましい小花にも、慕って訪う友があるのです。
短い命の営みを捉えたくて、カメラ片手に30分、
高木の透明な花は、写真に撮っても儚げです。