初夏の風、吹き渡る日に

 夕方は急な雨の日もあるものの、
きらめく陽射しの朝を迎える日が多くなっています。
瑠璃菊が咲き、

ネジバナが芝庭を占領して、

紫陽花は勿論今が真っ盛り、

「暑い、じめじめする、はっきりしない」と人は天候に
苦情ばかり言いますけれど、
季節は淡々とその時々の歌を歌って聴かせてくれます。
季節の移ろいを儚さとしてとらえるか
変化を新鮮さと捉えるかは人それぞれ、
私は目にする、耳にする時々の移りゆく様に目をこらし、
耳を澄ませて、その変化に胸ときめかせています。


 昨日は、緑に囲まれた横浜うかい亭で昼食会をしました。
会と言っても弟夫妻と私の3人ですけれど。
母が旅立ってからというもの、
凪いでいた水面に、沈んでいたものが顔を出し、
水面が穏やかならざるうねりを見せるようになりました。
それが何とか納まって、
ほっとした機会に「ご苦労さま会」を持ったというわけです。


 弟の家に赴き、彼の車で横浜うかい亭へ。着いたのは11時40分。
予約は12時でしたけれど、直ぐに部屋へと案内されました。
鳥が水浴びに来るという小さな噴水が窓越しに見える部屋でした。

ザクロの花が緑の茂みの中で鮮やかです。

 最初に登場したのは、鰹のカルパッチョ

今朝運び込まれた一本釣りの逸品の由。

次は焼きミル貝、ほんのり香ばしい新鮮な味、

続いてオマールエビのスープ仕立て、

賀茂なすのステーキ、

ビーフステーキ、

脂身のワサビの葉包み。

ガーリックライスと岩のりのお味噌汁で仕上げ、
満腹です。


 場所を移してのデザートタイムは、


ゆったりしたソファーで。

いつもセンスあふれる花が活け込まれているこの喫茶室は、

ちょっとけだるくなった食後の体を休めるのには打ってつけ、
高い天井は太い丸太で組まれていて、父の生家を彷彿とさせます。


 取り留めのない会話。
でも何ものにも捉われない気侭な会話
贅沢な空間を共有して、
たっぷりと心の洗濯をした一日でした。