神無月を迎えて

 10月入りの日は夏日、クーラーが活躍した一日でした。
2日以降は、陽射しは明るく風爽やかな秋日和が続き、
何をするのも快適です。
暑さを理由に先延ばしにしていた花壇の入れ替えをぼつぼつ、
でも未だ土に手が届きません。
土いじりを始めると他のこと全てないがしろになってしまいますので、
堪えているのです。
手も体も泥だらけになりますから、その日一日は
アベルが鳴っても出ない、電話も受け取らないという覚悟が要ります。
慌てて手を洗って出ても大抵は間に合わないのですけれど。


 月始めに詠むことにしている短歌は、知識も経験も乏しいので、
悩みに悩んでもなかなか形にはなりません。
それでも、
この季節は秋の花が蘇る月、殊に母を思わせる花が、
戻って来てくれる月です。
瑠璃二文字という名の紫の花、
母が旅立った年から吾が庭の住人になりました。
球根ですから、鳥が運んできたとは考えにくいのですけれど、
忽然と華奢な花が庭先に現れたのです。
最初は名前さえ知りませんでしたので、
いい加減な名前を付けて呼んでいました。
お人に教えて頂いて知った本当の名は、
スイート・ガーリック、ソサイエティ・ガーリック
日本名が瑠璃二文字でした。

この花に寄せて作った歌は、
「慕わしき人のおもかげ映すごと瑠璃二文字はたおやかなりき」

 自己満足です。

 
 2週間修理に出してあったカメラが、昨夜戻ってきました。
今日最初にやったことは、このカメラの試し撮り、
遅まきながら咲き始めた萩や

秀明菊

少し色付き始めたピラカンサを撮ってみました。

小さなデジカメと違って、
一眼レフは手触りもシャッター音も違います。 
どこかに遠出をしたくなりました。