端午の節句

季節ごとの変化をじっくりと味わういとまも無いほどに
時が早足で駆け抜けて行き、
あっという間に今日は端午の節句、こどもの日です。

 今朝、仏様にお供えしたのは花菖蒲と薔薇の花の練り切。

薔薇は、母と義母へ、男性方には花菖蒲を。
義父の「酒とツマミにしてくれませんか」の声が聞こえてきます。
甘いものを一切口にしなかった義父は、大層舌の肥えた
美食家で、私の日本食の指南役、
いつも下手な料理の後押しをしてくれた人でした。
義父が旅立って19年目、
父が旅立って12年、時はどんどん巡ります。
月日の流れの速さに、立ちすくむ思いがあるのは、
計画倒れの多さに、うかうかしてはいられないと、
自分を急かす思いが、いつも心にあるからでしょう。
余裕をもってゆったりと、でも怠けずに、今の私の課題です。


 今週のお茶の会に備えて用意した干菓子で
今日の佳き日をこのように描いてみました。

日本の食は本当に豊か、
折あるごとに四季ある国に生ませた幸運を思います。


 大型ゴールデンウイーク8日間も余すところ一日、
ずーっと続いた上天気は明日まで持って、
明後日からくずれる由、
行いの良い方揃いに天からの贈り物だったのでしょう。
お天気続きに水やりが欠かせない日々でしたけれど、
花たちはそれに応えて、私を楽しませてくれています。

毎朝、カメラを両肩にかけて、花を映すのが私の日課
躑躅が去って小手毬が盛りを迎え、

白い紫蘭の一番花を見付けたのは今朝のこと。

二階の窓から眺めれば、
山法師が小さい花をたくさん付け始めています。

この花が姿を見せ始めると、
空気の中にしっとりとしたものが加わてきます。
雨の季節の予兆なのですね。


 行きつ戻りつ、
時には一気に夏に飛ぶような大きな変化も見せながらも、
やっぱり日本は四季の国、
移り変わりが大きく乱れることはないようですね。
庭に出た私に、
大きく花開いた白薔薇が微笑みかけてくれました。