アメ、あめ、雨の日々に

 「今日だけが雨から解放される貴重な一日」と伝えられたのが
今月の4日(土)、それまで10日間続いた雨が一日途絶えました。
その翌日の5日からまたずっと雨、
今日は台風18号が愛知県に上陸して、日本列島は水浸し、朝から大荒れの天候となりました。
東京地方は、夕方4時過ぎには薄日が差し、静かになりましたけれど、
予報を聞けばこれは一時的なもの、明日にかけてまだ雨が続くようです。
増水した水のために浸水被害も続出、交通機関の運行にも大きな影響を及ぼしたようです。
台風は日本海に抜けて、温帯低気圧に姿を変えたそうですけれど、
後遺症からは、おいそれとは抜けられないようです。


 雨の間の、一日だけ雨の降らない運の良い4日に、
久しぶりにサントリーホールへ出向きました。
日本フィルハーモニーのコンサートです。
指揮者は、日の出の勢いの山田和樹、2012年のサイトウキネンに
小澤征爾の代役として
「火刑台のジャンヌダルク」を指揮して以来、
多忙を極める38歳の若手指揮者、
同じ年に日本フィルハーモニーの正指揮者になりました。
さて、昨日のプログラムは、
ミヨー バレエ音楽《世界の創造》
ベートーヴェン 交響曲第一番
イベール アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲
別宮貞雄 交響曲第一番

山田さんの指揮は自信に溢れ颯爽としています。
メリハリが非常にはっきりして曲の輪郭が鮮明です。
小澤さんの代わりを務めたと聞けば、あの情熱的な演奏を想像しますけれど、
とてもスマート、都会的な印象を受けました。
初めて聞いた別宮さんの交響曲は大きな盛り上がりの後の
終焉との対比がとても印象に残り、
この方の曲をもっと聴いてみたい思いが残っています。


 友人たちと行くコンサートは、いつも食事会とセットです。
チャイニーズの時は、必ずオーダーする好物の
蟹の爪の揚げ物と


北京ダックに皆で舌鼓を打った後のコンサート、


心も味覚も大満足の、良い一日となりました。

 
 その2日後の7日には、かっての職場の仲間との年に一度の集いが
ありました。
大所帯に少人数の女性というかっての大企業の図式の中で、
所属の垣根を越えて連帯を強めていた20人ほどがそのメンバーです。
年齢を重ねて家庭や家族、自分自身の様々な事情で、
出席者は減少傾向ですけれど、
出席する顔ぶれは元気な人ばかり、話題が途切れる暇も無く、
賑やかな2時間余りは、あっという間でした。
来年の元気な再会を約して別れた後の電車の中でも
爽やかな余韻を心に残す貴重な集まりの一つになっています。