雪のあした

 起き抜けにカーテンを開けると、窓の外は真っ白でした。
これは、朝6時半

こちらは、11時半の様子です。

その前日はお墓参りに行って、いつもは凍てつくような一月の霊園の
そこここに紅を散らしたように梅が咲きこぼれているのに驚いたのです。

雪は絶対ないと思っていましたのに、
その夜から昨日にかけての大雪でした。


 そして今日は陽ざしが戻りました。
まだ残る雪に反射して眩いばかり、すっかり埋もれていた雪の下から、
パンジーやミニ薔薇が頭を出して、


いつにも増して生き生きとしています。


 人間はだらしがないですね。ちょっとした雪にも大騒動、
寒いの、遅刻したのと雪の度に変わり映えのしない文句ばかり、
黙って耐えて、過ごしている植物たちを見習わなければと
わが身も併せて反省しています。


 年が明けてはや半月、時はほんとうにさりげなく過ぎて、
まだまだ先と思っていた初釜が三日後です。
母と一緒にした初釜は、2008年が最後でしたから、
実に8年ぶりの初釜です。
義妹と二人、打ち合わせをする度に、いかに母に頼りきって
勉強不足であったかを思い知らされ、後悔と戸惑いの日々です。
「訊けば答えが返ってくる」状態がどんなに得難い、
恵まれたものであったかを、いまさらながら確認しています。
いつもさりげなく母がしていた本懐石など思いも及ばず、
お弁当を取り寄せ、作るのは椀物だけという有様ですけれど、
それでも良い会にしたいと精一杯準備に励む毎日です。