寒さ去らぬ如月の日々に

 今朝6時過ぎ、
起きて来た息子から雪が降っていることを知らされました。
雨戸を繰ってみれば、紅梅の枝にうっすらと雪が積もっています。
でも紅梅には雪は積もらずです。
花の方が幹よりも体温が高いのでしょうか?
何枚か写真を撮りました。鉛色の空にも紅梅は映るものなのですね。
雪は直ぐに止んで、空は明るくなりましたけれど、
早起きの小さなご褒美を受け取った気分です。


 本が一冊出来ました。
「季節を綴る和膳と和菓子」というタイトルの。
何年かに亘って撮りためた写真を使って、少し文章を入れ
64ページに纏めました。
懇意にしている和菓子屋さんの、繊細にして爽やかな和菓子の数々と
私の季節のお膳、新年、節分、桃の節句、桜ご膳・・・などの。


「憩う:夫のメモリアル」、「茶室の12ヶ月」に続いて三冊目、
途中の過程では目は疲れ、肩は懲り、気力減退の日もありますけれど、
出来上がってみれば、その達成感で、
「では次は何を」と気持が前に進みます。
やりたいことが沢山あることはありがたいこと
急がずのんびりと楽しみたいと思っています。


 先日久しぶりにパイプオルガン演奏のバッハを聴きました。
前奏曲とフーガハ短調」。 
その重厚な響きがずっしりと胸に響きました。
パイプオルガンのあの深々とした響きは、
心を魂を揺さぶるような荘厳さがありますね。
何か神々しいものに身を包まれるような感覚を覚えます。
オペラシティホールでのことです。


その数日後には友人たちと春を呼ぶ昼食会と銘打って、
イタリアンの食事会をしました。
美しい彩の目にも口にも好ましい食事をしながら、




途切れることのない会話を楽しみもしました。
卒業以来何十年、会えば、二十歳の青春時代にタイムスリップ出来る
貴重な友人たちです。
「みんな元気でまた半年後に」が別れる時の合言葉なのです。