春は足踏み

 さくらが開きかけて、戸惑っています。
先週は20度近い日が続いて、花たちを急かしましたから
蕾は大急ぎでその準備をしたのに、今週に入ってからは
雨が降ったり曇ったり、冷たい風が吹いたりと
ほっと寛がせてくれる時が無いのです。
予報の最高気温もこのところずっと平年以下、
「春は行きつ戻りつ」は例年のことながら、
人はじらされて、春よ、春よと待ち焦がれています。


 とは言っても季節の顔はちゃんと時に合わせて現れて
景色に彩を施しています。
梅が去っても、
紅朴半と


春薔薇が色鮮やか、


クリスマスローズは優雅な姿を


ハナニラは星形の顔を仰向けて空を仰いでいます。

人間よりも余程律儀、「寒い、暑い」等ど文句も言わず
機嫌よく懸命に咲いています。


 先ほど義弟から「手術日が決まった」との電話がありました。
既に2月に最初の手術を受け、その経過を見ていたのです。
その結果で更なる手術の必要性を今日医師から説明され、
即座にそれを受け入れた由、
決断力、思い切りの良さに感ずるもの大でした。
明るい声で「はっきりしてかえって良かった」とさばさばした様子、
これならばきっと大丈夫という気になりました。
生きていく日々には様々なことが起こります。
それもしばしば予期せぬ出来事が。それらにどう立ち向かい
どう切り抜けていくかは、本人の資質と覚悟と周りの理解と協力
いろいろな要素が必要ですね。
彼に、かってのはつらつとした日々が必ず戻ると信じられるのは
それらの要素が彼の手には確かにあると思えるからです。


 春の訪れを心待ちする日々です。