進みゆく秋の日々
このところ素晴らしい上天気と寒空の日が交互にやって来て
気が付けば秋がすっかり深まっています。
ピラカンサの実が真っ赤になりました。
お隣の柿の実も良い色になっています。
山茶花が咲き、
吉祥草もひっそりと足元で花開いています。
楓の紅葉はまだ始まりませんけれど、
ハナミズキもヤマボウシももう葉を散らしています。
季節は慌てず騒がず、自分の仕事を着々と進めているようです。
私が一番好きな季節の到来です。
10月13日の十三夜はやっぱり曇り、
お月さまは見えませんでした。
でもお月さまに秋の実りへの感謝のお供えをしました。
十五夜はちらりと見れたのに、
十三夜の月は見れませんでしたから、
片見月になってしまいましたけれど。
神無月は風炉点前の最後の月、⒕日のお茶の会は
中置での点前をしました。
点前座の左側に設えてあった風炉をお客様に少し近づけ
点前座中央に設えるのが中置、
あたたかさのおもてなしです。
軸は「稲穂に雀」、
夏の残花を活け込み、
茶菓子は照葉とかぼちゃ
茶室は秋一色となりました。
ご都合で見えない方が多かったのですけれど、
出席の皆さんは、落ち着いて良いお点前をなさいました。
お茶は心にゆとりを運んでくれます。
来月はもう炉開きです。
今月のお墓参りは月末になってしまいました。
10月23日早朝、次男と出掛けた高尾は光の中にありました。
絵に描いたような秋晴れ、風もなくドライヴは快適
秋の花を供えて、ゆっくりとお参りが出来ました。
高尾は一足早い秋、
ハナミズキの紅葉が里とは異なる鮮やかさでした。
行き返りに通る高尾街道の並木道は紅葉が始まっていて
まことに良い風情、心地よいドライヴとなりました。