気まぐれ天気の日曜日

 日曜日で気が緩んでいたらしく、
目覚めると6時を廻っていました。
ヨガはパスをして、スクワットだけ40回、
そして念入りなストレッチを。これは膝関節をガードする
大腿四頭筋を鍛えたいが為に欠かせない日課なのです。
 朝食の後はメールのチェック。そして9時になるのを待って
買出しに出かけます。
出るときは日差しがカンカンだったのに、
途中からフロントガラスに雨の粒が付き始め、
とうとうワイパーが必要になりました。
3日分の食料を仕入れて帰宅し、それぞれの場所に納め終わると
すぐにやきものにかかます
迷いながら火入れをします。
外に置いた電機窯は大屋根があるものの、
風を伴う雨の日には火入が躊躇われます。
今日はきっと大丈夫との見切り発車です。
小さい窯では瓢形水指の素焼を、
大きい窯では夏用平茶碗2個の本焼をします。
これから火を止めるまでには8時間はかかるでしょう。
信楽荒目の土を大量に轆轤部屋に持ち込んで、
金魚鉢を思わせる夏の水指を一つ引いてみました。
素焼がもしうまく行ったら青交趾の釉薬をかけてみようと
思います。
それがもし良い結果ならば、石蕗の葉を替え蓋にして
冷水点てをしてみたいのです。
実のところ、思い通りに行く可能性は
今までの経験から推測すれば20パーセントにも
満たないのですけれど。
勢いの付いたところで昨日作った茶碗の高台削りを2つ。
平茶碗に釉薬掛けを2つ。
ここまで来て遂にスタミナが切れました。
息子が淹れてくれたコーヒーでお茶にします。
昨日作っておいたバナナと枇杷のコンポート入りの
ブラマンジェが胃に浸みるほどにおいしく感じられるのは
肉体労働のお陰でしょう。
火を止めるまでにはまだ3時間ほどありましたけれど、
今日のやきもの作業は3時で打ち止めにしました。
リビングで足を伸ばし、
ブラームス交響曲一番を流しながら、
水村美苗さんの「私小説」をよみ耽ります。
息せき切って過ごした3時までと打って変わって、
その後の時間は、穏やかにゆっくりと暮れていきました。
気まぐれな梅雨模様も嫌いではありません。