お彼岸の前に

 4時過ぎに目が覚めました。未だとても眠い。
でも、もう一度眠ってしまえば、
「あっ!しまった」になること請け合いです。
このところ怠け気味に陥っているヨガをきちんとして、
7時少し前に家を出るにはもう一寝入りは危険です。
少し早いけれど起き出して、ヨガとスクワットをしました。
終わった後は目も体もすっきり。
息子(次男)もちゃんと6時前に起きて、
予定通り7時少し前に家を出ました。
彼岸の混雑を避けて少し早めの墓参に高尾へと。
珍しく涼やかです。雨が来るとの予報と息子が言います。
途中でガソリンを入れた時間だけ、いつもより少し時間が遅くなって、
車の数も自転車の数もいつもより多く、
運動部の朝練に出るらしい中学生の姿もたくさん見かけました。
でも墓地には誰もいません。
私が花を活け、お茶を入れる間に
息子が丁寧に丁寧に墓石と墓碑を磨き、
きれいに洗い流してくれます。
殆どしゃべらず、黙々と。
予報を忘れたように空はきれいに晴れ上がっていました。


 「今日のお昼に、あさりのスパゲッティはどうですか?」と
帰りの車の中で、息子が言います。
「ウワーッものすごくうれしいんですけど」。
11時に支度を始めた彼の手伝いといっても、
にんにくを刻むくらいしかすることがありません。
パスタをキチンと秤で計って、茹時間をタイマーセットしてと
手を出す隙が無いのです。
パスタのゆで加減、塩加減、あじの深さ、まろやかさ、
その頃合いの良さ、おいしさときたら天下一品です。
物も言わずに平らげました。
どこで覚えたのかと不思議です。
私のパスタより数段お味が上なのですから、
私の見よう見真似でないことだけは確かです。


 先週の日曜は帰宅していた長男が、
牛肉たっぷりの肉うどんを作ってくれました。
これも彼でなければ出せない底味のある出汁、
しっかりした歯ごたえの残る饂飩、
うまみのコックリふくまれた牛肉(長時間煮ます)、
わかめ、おぼろ昆布、きざみわけぎをたっぷりと乗せ、
汁をかけます。そのうまみたるや絶品です。

左が長男の肉うどん、右が次男のヴォンゴレ。


 3人の子供たちが揃って舌の感覚が鋭いのは、
おいしいものに目が無かった彼等の父親譲りに違いありません。

 お蔭で私は、とっても良い思いをさせてもらっています。