七夕と盛夏を楽しむ茶会
どんよりとした重い空、気温が昨日より少し低めなのに
ちょっと安堵します。
出来たての水指、茶碗、八手の葉、
それに年に一度顔を出すガラスの茶道具、夏茶菓子を携え、
大荷物で母の家にタクシーを飛ばします。
今日は茶室に点前座を二つしつらえることにして、
一つは七夕飾り、
もう一つは盛夏のしつらえとしました。
七夕は2日前に終わり、盛夏にはもう一息なのですけれど、
こうした季節の行事や季節の動きは、
お茶の世界の楽しみの一つ、
見逃すわけにはいかないのです。
花を生け、
(夏花7種、花入:粽篭)
菓子を盛り、
(七夕:笹と短冊)
(ずんだ餅)
(かいちん)
お茶を入れるのは母。
七夕飾りの設えは義妹。
(棚:糸巻棚、水指:海の中、茶入:仏桑華)
盛夏の設えは私。
{水指:金魚鉢(青交趾)、茶器:波(ガラス)、
茶碗:笹絵(緑交趾)、建水:紫陽花}
釜に火を入れ、部屋を涼しくしてと
それぞれが休むことなく動いて、
9時半には茶室の準備は万端整いました。
10時にはお弟子さんが次々に来られます。
8月の夏休みを控えて、お弟子さん達は稽古に
精を出し、濃茶、熱い薄茶、冷たい薄茶と
お菓子を楽しみながら、座はさざめいておりました。
納会を兼ねたお茶の会は、どうやら天気を保って、
9月の元気な再会を約しながら
和やかなうちにお開きとなりました。